仏教の教え いろは歌
わが世誰そ常ならむ
何のために生きるのか?
その答えがいろは歌に秘められています。
「わが世 誰そ常ならむ」
これは仏教のお経の
「是生滅法」が元になっています。
わが世
とは、
私が生きている世界ということです。
この世でいったい誰が
「常」
つまり
いつまでも生き続けられるというのか
いや、そんなことはない・・・
人間、必ず死んでいかねばならない・・
ということです。
私たちは仕事、人間関係、勉強などで
忙しい忙しいでわれを忘れています。
忙しいという字は
心を亡くす
と書くように
立ち止まって自分を見つめ直す
心を亡くすということ・・
なかでも
自分のもっとも確実な未来である
死を忘れています。
いろは歌は
生滅(生あるものは必ず死に帰す)
これが真実なんだよと
いっています。
そんな暗い話・・と思った方もあるでしょう・・
しかし、暗かろうが、重かろうが
真実です。だれにも否定できません。
ありのままの人生を見つめることが、
本当の人生の目的・意味を知る第一歩です。
仏教 ではこういわれます
「無常を観じるは菩提心の初なり」
無常・・死を見つめることが本当の幸福への第一歩なのだよ
では死を前にしても碍り(さわり)にならない
世界はあるのでしょうか
親鸞聖人はある といわれています。
「念仏者は無碍の一道なり」
歎異抄