お父さんお母さんのご恩
「父母の恩重きこと天の極まり無きが如し」
と釈尊はおっしゃっています。
ところが昨今は、
子供が親を殺し
親が子供を殺す事件が相次いでいます。
親を恨むのは
自分が生まれてきたことを恨んでいるのに他ありません。
「人間に生まれてよかった!!」の生命の歓喜がないから、
生んでくださってありがとう、
育ててくださってありがとうという感謝がないに違いありません。
感謝は謝恩ともいわれ、「恩」は、「因を知る心」と書きます。
この人たちの陰で、こんな幸せになれた
今が幸せなら、これまでの一切を喜び感謝できるはず。
自分の両親に対してどう思っていおるかは
自分が生まれてきたことをどう思っているのか
ということにもつながるのです。
「恩を知るは大悲の本なり、善業を開く初門なり(乃至)恩を知らざるものは畜生よりも甚だし」
仏教では、この知恩、感恩、報恩の大切さを詳しく教えられています
親を恨み呪っている人は自分が生まれてきたこと生きていることも呪っているから
これほど不幸なことはないからです。
そこで釈尊が私たちに、最も身近な親の恩を教えられた経典が、『仏説父母恩重経』です。
その中には、親の大恩を、次のように十種に分けて具体的に教えられています。