仏教に学ぶ 怒らない技術

欲が妨げられるとカッと腹が立つ心を仏教で
瞋恚(しんい)と言われます。

これはカッと燃え上がる怒りの心のことです。

お釈迦さまは

私たちの欲が妨げられると出てくるのが
怒りの心、といわれています。

★世間には義憤(ぎふん)という言葉があります。

この世の正義が踏みにじられた時の怒り
ということですが、

私たちの心を見つめますと正義が踏みにじられて怒るのではなく
自分の欲が妨げられたときに怒るのです。

不謹慎と思われるかもしれませんが悲しいかな
どこか遠い国でテロ事件が起きてたくさんの命が奪われても
悲しいとは思ってもこみ上げる怒りは感じません。
ニュースが終わると忘れてしまいます。

ところが、会社で同僚のミスで損を出してしまったらどうでしょう。
お前のせいで、オレの業績に傷がついたではないかとと怒りが
こみ上げるのです。

どんなに、理路整然と増税の意義を説明されても
いざ、実施となると腹が立ちます。頭では分かっても面白くありません。

私たちは理屈で動いているように思っていますが
そうではありません。

理屈ではどうにもコントロールできない
欲や怒りや愚痴の煩悩に動かされているのです。

ここでは、私たちを苦しめる怒りの心 と
その怒りに向きある方法をお伝えしましょう。

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