自業自得 と 因果応報について
お釈迦様は
この世界もだれかが作ったものでもなけれは
支配しているものでもない
はてしない過去から
成住壊空(じょうじゅうえくう) を繰り返しているのだよ
ととかれています
お釈迦さまは、宇宙は「成住壊空」を繰り返し、
始まりのない始まりから存在しているのだ、と説かれました。
「成住壊空」とは、ものが生まれ、しばらく形をとどめ、
やがて壊れ、形のない状態になる、ということです。
その形のない状態からまた、生まれ 形をとどめ やがて壊れを
繰り返しています。
仏教に次のような話も伝わっています。
釈尊がおられた時、第六天魔王なるものが大衆に説法していました。
「おまえたちは、おれが造ってやったのだ。おれは正しきものに味方する。
だから、おれの言うことを聞けば福を恵んでやるが、おれに背いたことをすれば罰を下してやるぞ」
そこで釈尊が、第六天魔王を呼ばれて、
「おまえは何というでたらめを言うのだ。
おまえの造った世の中というものがあるのか。この世の中はだれの造ったものでもない」
と言われますと、
第六天魔王は、
「いや真理は、そうでございましょうが、こうでも申しておきませぬと、こいつらは何をするか分かりませんからね」
と言ったという話です。この話にもあるとおり、
仏教は宇宙創造説を否定し、万有は変化流転してやまないと説きます。
この世界の創造主もいなければ支配者もいません。
自分の運命を生み出したものはすべて自分の行いです。
苦しいことも 楽しいことも 全部です。
そしてこれからの自分の運命もまた
自分の行いが生み出していくのです。