自業自得 と 因果応報について
風が吹けばおけ屋がもうかるという諺があります。これは 風が吹けば砂ぼこりが目に入る。
すると目を悪くして、三味線引きになる人が出てくる。
(昔は盲目の人は三味線引きになったそうです)
三味線には猫の皮が使われるから
町の猫が減っていく 猫が減るとネズミが増える。
ネズミが増えると桶がかじられる。
桶がかじられると桶を買い替える人が増える。
するとおけ屋がもうかる。
だから
風が吹けばおけ屋がもうかる。
といいます。
おけ屋さんは
最近 売り上げがいいな
どうしたんだろうと思っても
まさか、その原因が風が強く吹いたからということだとは
思いもよらないでしょう。
ですが、たどっていくと必ず原因があるのです。
仏教では
どんな結果にも必ず原因がある と教えられます。
えっ こんなことにも??
と思うことにも必ず原因があるのです。
ただ、いろんな因と縁が複雑にからみあって
原因と結果の関係がわからないだけです。
≪等流因等流果≫
殴ったら殴り返された。
悪口を言ったら、悪口を言い返された・・・・
腐ったものを食べたらお腹を壊した・・・
これならだれでもわかります。
こんなのを
等流因等流果(とうるいんとうるか)
といいます。
逆に
≪異熟因異熟果≫
風が吹けばおけ屋がもうかる
殴ったら、風を引いた・・
など原因と結果が複雑にからみあって
わからないこともあります。
こんなのを
異熟因異熟果(いじゅくいんいじゅくか)といいます。
どちらにせよ
お釈迦様は
どんな結果にも必ず原因があるのですよ
原因なしに起きる結果は万に一つ億に一つ
絶対にないのですよ
だから
まかぬ種は生えぬ
まいた種は必ず生える
と厳然と因果の道理を説かれています。