自業自得 と 因果応報について
因果の道理とは正確に言いますと
因・縁・果の道理といわれます。
そして、自分におきる運命の結果は
すべて自分の行いが生み出したもの
です(自因自果)
すると、確かに自因自果ということは分かるが、こんな時は例外
ではないか??
と思いたくなる時があります。
たとえば、あるところにとても貞淑で、真面目で働き者の
奥さんがいました。近所でも評判です。
ところが、その夫は、ギャンブルに明け暮れてろくに働きもせず
子供の給食費を持って行ってパチンコに使ってしまうとんでもない
ぐうたら男でした。
夫は、いつも奥さんに当たり、奥さんは殴られて、いつも泣いていました。
こんなのはさすがに夫のせいで(他因)奥さんが苦しむ(自果)じゃないか
と思いたくなります。
そして真面目に働かない夫を恨み呪います。
ほかの人のせいで苦しんでいるのだと恨み呪うのを
他因自果といいます。
こんな場合も
奥さんのまいた種まき
というのか
それはあまりにもかわいそうじゃないかと
思う人もあるでしょう。
ですが
なぜ、こんな夫に苦しめられなければならないのか
というと
結婚したからです。
なんで結婚したのか
というと
それは 好きに なったからです。
何で好きになったのか・・
これはもう
その奥さんの過去のタネまきとしか言いようがありません。
男女の中とは不可解なもの
あんな奴 絶対にやめとけ といわれても
好きで好きでたまらなくなる そして結婚して苦しむ
そんなことがあっちにもこっちにもあります。
ですが、好きにさえならなければ
そんないいがげんな相手であっても苦しめられることは
なかったのですから
タネはその奥さん本人にあったのです。
奥さんのこれまでにまいてきたタネまき(業) の結果です。
では夫はなんなのか
これは悪い縁となったのですね。