★人間の実相:白骨3★


私達は日々、いろんな人の
死を見聞きします。

身近な人ならなおさらドキッとしますが

しばらくすると忘れてしまいます。

そして

 じいちゃんももう年だったからな
 持病を持っていたから
 そそっかしかったから
 あんな危ない仕事をしていたから

 だけど自分はまだ死なないだろう

とまるで人ごとのように忘れてしまいます。



日本の 年間死亡者数 は約115万人


1分間に約2人がなくなっています。

ですから人生という野原にはいたるところに

白骨が転がっています。


ところがそんな死という問題を

自分の問題を受け止めている人は

ほとんどいません。

 就職して

 結婚して

 子供ができて
 
 老後は一戸建てに住んで
 
 ゆっくり家庭菜園でもして
 
 孫に囲まれて死ぬ

こんな人生プランを思い描いていますが

そのどこかでいきなり終わり

というときが来るのです。



阪神大震災で
こたつで勉強している姿のまま
なくなっていた学生がいました。



明日も生きておれるという
信心がとたんに打ち砕かれる
時がやってきます。

なのに


どんな無惨な白骨を見ても
人ごと人ごとで


自分の人生を真面目に考えようともせず


 何のために生きる?

 そんなのどうでもいいじゃん

という考え方が蔓延しています。

では私達はいつまでも生きておられるのでしょうか

そんなバカなことはありません。



ところがそんなバカなことを

信じて生きているのが人間です。




仏教では人間の常識の中に

まったく真実とはさかさまな

まよった考えがあるのだよと教えられています。

顛倒の妄念といわれます。

それをこれからお話ししましょう。





親鸞聖人のお言葉

念仏者は無碍の一道なり


弥陀に救われたなら

どんな碍り(さわり)もさまたげに

ならぬ無碍の一道にでれるのだ




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