人間の実相 無常の虎4

おまえは3人の天使に会わなかったか?

ある人が死んで地獄に堕ちる、

鬼共の獄卒に引きたてられて閻魔大王の前へ突き出された。

すると閻魔大王、ハッタとばかりにらみつけて破れ鐘のような大声で

「お前が生きていた時、老人をみなかったか、頭は白く、歯はぬけ、眼くぼみ、肌シワより、
身体ふるい、気力おとろえ、うめきつつ、杖にすがって歩むもの、これこそ第一の天使じゃ」


「お前が生きていた時、病人を見たことはなかったか、身体やせおとり傷み、立居振舞も自由にならず、
飲食便通にすら人の助けを待ち終日褥の中にあって呻吟き苦しむもの、これこそ第二の天使じゃ」

「次にお前 死人を見なかったか、命終って息永くたゆれば身は壊れて、
さながら枯木のようになり、塚の間にすてられては鳥獣に食われ、棺に納められ焼かれての
煙となれば一つまみの白骨となる。このものこそ第三の天使じゃ」

「このようにお前が生きていた時に三天使にあいながらやりたい放題やり散らして
今地獄へおち苦しみを受けるは父母の過ちでもなく、兄弟の為でもない。正しく汝自身の自業自得であるぞ」

と怒鳴りつけると罪人として獄卒に命じて地獄の奈落へ送られるのである。

老人

病人

死人


は私達の確実な未来を教えてくれています。

若くして自ら命を絶った俳優 沖雅也さんの遺言です。


人は病む。いつかは老いる。

死を免れることはできない。

若さも、健康も、生きていることも、

どんな意味があるというのか。

人間が生きていることは、

結局何かを求めていることにほかならない。

老いと病と死とを超えた、

人間の苦悩のすべてを離れた境地を求めることが、

正しいものを求めることと思うが、今の私は誤ったものの方を求めている者。

★無常の虎を目前として

果たして崩れない幸せはあるのでしょうか??

親鸞聖人は ある と断言されています。

念仏者は無碍の一道なり




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