一日一善!じゃあ、善い事ってなに??六度万行とは?

大阪勉強会 005.JPG大阪生涯学習センター

▼小学校の時など、「一日一善」という言葉を聞いた人も多いのではないでしょうか。

一日、一つは善い事をやりましょうということですが。

じゃあ、善い事ってなんだろう??改めて聞かれるとハッキリしませんよね。

お釈迦様は、私たちが善い行いをしやすいように6つにまとめて教えられています。

それが「六度万行(ろくどまんぎょう)」と言われる教えです。

万行の行とは、「善い行い」」ということです。

万行というのは沢山の善い行いということで、因果の道理を教えられたお釈迦様は、沢山の善い行いを教えられていてそれを「万行」」といわれているんですね。

その沢山の善い行いを6つにまとめて教えられたのが「六度万行」です。

▼六度万行とは

布施(ふせ)

持戒(じかい)

忍辱(にんにく)

精進(しょうじん)

禅定(ぜんじょう)

智恵(ちえ)

の6つです。

昔の言葉なので、わかりにくいと思いますが、今の言葉でいうと

布施…親切

持戒…言行一致

忍辱…忍耐

精進…努力

禅定…反省

智恵…修養

ということです。

布施とは、施しをするということで、相手に、お金や物を施してあげる事をいいます。今の言葉で言うと親切をするということ。

困っている人があったら、お金や物などの施しをして助けてあげる、親切をしてあげる事をいいます。

持戒とは、言行一致ということで、言う事と行う事を一致させる、もっと身近な言葉で言うと、約束を守るということですね。

忍辱とは、忍耐をするということ。つい嫌な事があると、カッなって、怒ってしまいがちですが、怒りを外に出すと、周りの人も苦しめ、自分も苦しめる事になります。それをぐっとこらえて忍耐する、これは大変よい行いであると教えられています。

精進は、努力するということ。精進というと、今では、精進料理というように、肉や魚を食べない事と思っている人が多いですが、そういう意味ではありません。精進は、精を出して進むということですから、努力をするということです。

禅定とは、心を禅(しず)め、定めるということで、反省をするということです。

自分に悪い結果が返って来ると、あいつがあんな事をいったからこいつがこんな事をやったから、と周りに心がチリ乱れますが、そんな時に自分に原因が無かったかと反省する事が禅定です。

智恵とは、修養ということですが、これは、六度万行をまとめられたもので、常に心がけて、六度万行を実行していくということです。

▼お釈迦様は、沢山のよい行いを6つにまとめて教えられたのですが、どれか一つを常に心がけて実行していけば、あとの5つも含めて6つ全部やった事になると教えられているんですね。

自分の心にあった一つから実行してゆけば、それに応じて必ず善い結果が返って来ると教えられているんですね☆

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