仏教の教え 1
仏教は私をうつす鏡
第二の鏡 自分鏡
★みなさんの姿が映っただけなんですよ★
私の目に本当の映し出せるのだろうか??
これまでは他人の目は本当の自分をうつさない
ということについてお話してきましたね。
では自分の目には本当の自分が映し出されるのか
こんなお話があります。
乙姫さんが竜宮上で
魚たちをあつめて
「さて皆さん・・この玉のいろはなんでしょう」
と聞きました。
カレイはうす茶色!!
鯖は青色!
クロダイは黒!!
と口々にいう
乙姫様 笑いこらえて
「みなさん! この玉は 無色透明なんですよ皆さんが答えたのは
皆さんの姿がこの玉にうつったのを玉の色と思っただけ。」
と言ったそうです。
あの人きらい
あの人すき
人間関係はわたし達の悩みの大きな一つです。
特に嫌いな人となると
その人が絶対的な悪人に思えてなりません。
ところが、自分とはうまくいかない人でも
ほかの人とは仲良くやっているものです。
ということは、
嫌いな人といっても絶対的に悪いわけでなく
わたしの「この人きらい!!」という思いが
あいてに映っているだけかもしれません。
昔自分をいじめた友達に似ている。
厳しいばかりで優しくしてくれなかった父に似ている。
昔自分をすてた恋人ににている。
勉強ができるクラスメートが嫌いになるのは
自分の劣等感のせいであることがおおいです。
スポーツの苦手な人は、得意な人に難癖つけていやな奴にしてしまいます。
わたし達の目は、自分の感情、思いを抜きにして客観的に物事をみることは絶対にできません。
というよりも、わたしの心を通してしか何一つ、見れないのです。
あなたがみているこの世界は
あなたの心が映ったものなのです。
嫌いな人がいてどうしようもなく苦しんでいるとき
ちょっと落ち着いて、どうしてその人が嫌いなのか
考えてみましょう。
ひょっとすると自分の中にもその原因があることに
気がつくでしょう。
自分をより深く知るきっかけに「きらいな人」
がなってくれるかもしれませんね。
わたし達の目がいかに不完全か
これからお話ししてきましょう。
★親鸞聖人のお言葉
是非知らず、邪正もわかぬこの身なり