地獄 はどこにある?

八大地獄とは等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、
大叫喚地獄、焦熱地獄、大焦熱地獄、無間地獄
のことで
その苦しみに応じて分けられています。

これらの八大地獄の苦相は源信僧都の往生要集の中に詳細に説示されていますが、これは決して源信僧都の独創ではなく

『正法念経』や『観仏三昧経』『智度論』『瑜伽論』『倶舎論』等を参考にせられたものなのです。

経典のなかには地獄や極楽のことが、しばしば説かれていますが
地獄や極楽の苦しみや楽しみは人間界の苦楽とは違うから、
これを私たちに知らせる為にはお釈迦様は様々な表現を駆使されています
が、

諸々の比丘よ、如何なる喩と雖も、如何に地獄の苦なりやを説くこと能わず。(賢愚経)

と言われて、どんな例えでも説くことが出来ないと言われています。

ですが、説くことが出来ないといって説かなかったら、誰にも伝えることが
出来ないので私たちの分かる苦楽で説かれたのが地獄 極楽の様子です。

 丁度無上の楽しみを猫に知らせるには、

猫の参るお浄土は宮殿楼閣みな鰹、猫もアキレテ、ニャームアミダ
言わないと分からないようなものである。

このような説き方を仏教で 余方因順(よほういんじゅん) と言います。

では、どのように地獄の苦相を説かれているのでしょうか

1、等活地獄

  八大地獄の中で最も軽い地獄が等活地獄であるが、
  それでも人間界の九百万年を一日一夜にして五百歳の寿命を持ち、
  ここにおちた衆生はことごとく手に鉄爪を生じ、
  それがみな刀剣のように鋭く互いの肉を破りあうとある。

2、黒縄地獄・衆合地獄では鬼が火縄をもって罪人をくくり鉄斧や鋸で引きさくという。
更に衆合地獄では二つの石山の間に罪人を追い込んで押しつぶし、
  或いは砥石にかけ鉄臼で餅のようにつくという。
 
3、叫喚、大叫喚両地獄では罪人は大鍋に投げ込まれ煮られ更に大火抗で
  焼かれる。

4、焦熱、大焦熱の両地獄は熱鉄地に罪人を煎餅のように叩き潰し、
  大火災の中に投げ込まれ全身の孔という孔から火を噴き始める。

  この地獄の火に比べると前の五地獄の火などは雪か霜の如しと説かれている。

5、最後の阿鼻、無間地獄にくると肢の節々から火焔が吹き出し、
  その苦しみが絶える時がないすさまじさだというので無間といわれる。
  しかも、この地獄の寿命は八万劫年と説かれその間寸暇もなく大苦悩を受け  通しなのである。

    

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