老苦・・老いの苦しみ 本当の若さとはなにか
本当の若さとは?
○老苦(ろうく)
これは老いていく苦しみです。
私たちは、一日、一日、
一年一年、年を取っています。
これは、絶対に逆戻りすることは出来ません。
一休は、
世の中の娘が嫁と花咲いて
嬶としぼんで婆と散りゆく
と歌いました。
娘が嫁、嫁が、お母さん、
お母さんが、お婆さんになって
最後は散っていく
これは女性の一生ですが、
男性も呼び名が違うだけで、すべて同じコースを
たどります。
しかも、絶対に逆戻りは出来ないのです。
年を取ることは大変なことです。
身体は言うことを聞かなくなる。
外見の美しさもおとろえてくる。
絶世の美女と言われた
小野小町は
おもかげのかわらで年のつもれかし
たとい命にかぎりあるとも
と歌ったといわれます。
一言で言うと、
死んでもいいから、この美貌だけは変わらないで!!
ということでしょう。
どんなスポーツ選手でも、老い には勝てません。
天才、名選手、100年に一度の逸材と言われた人も
やがて、老い によって引退しなければならない。
昔、打てた球が、打てなくなる。昔できたことが出来なくなる。
その技術習得のために、朝昼夜、血の汗や涙を流して取得したことが
老いによって蝕まれていくのは、本当に口惜しい悔しさでしょう。
このように、肉体上の若さや、美貌、身体的な能力は、老いとともに
失われてしまいます。
ですが、一つだけ老いなく出来るものがあります。
それは、何かと言うと、心です。
人は、自分は自分の使命を知り、それに向かうことで、いつまでも心の青年で
ありつづけることが出来ます。
肉体の若さや健康も大事です。
だけど、もっと大事なものは、心の若さなのです。
お釈迦さまは、
身の長者 よりも、心の長者 になりなさい と教えられています。
身体の若さ よりも 心の若さが 大切なのです。