お悩み
親に感謝することが大事だといわれます。それは納得しているのですが、どうしても親に感謝できません。
そうなりたい気持ちはあるのです。
どうすれば親に感謝できるようになりますか。
お答え
サン・テグジュペリの名作『星の王子さま』は、200カ国以上の国で読み継がれ、1億5千万部をこえる大ベストセラーです。
児童文学として書かれていますが、大人が忘れてしまったものを気づかせ、考えさせられるメッセージがたくさんあります。
その物語の最後に、このようなシーンがあります。
王子さまの星には、1本のきれいなバラが咲いていました。
そのバラは、王子様が、大切に世話して育てたバラでした。
ところが、自分の星を離れ、地球にたどり着くと、そこには、バラが何千本と咲いているのです。
王子さまは、たった1本しかないと思っていたバラが、こんなにたくさんあったと知り、とても落胆して悲しい気持ちになってしまいます。
そんな王子様に、親友のキツネが、ある秘密を打ち明けるのです。
「いいかい、いちばん大切なものは目に見えないのだよ。キミのバラをかけがえのないものにしたのは、キミがバラに費やした時間だったんだ」
このキツネの言葉を聞き、再び、バラ園に行き、たくさんのバラたちを見た王子さまは、バラたちに言いました。
「僕は君たちが、美しいなんて少しも思わない。僕のあの1本のバラだけが、大切だ。なぜなら、あのバラは、僕が水をやり、僕が虫を取り、僕が風から守るために囲いをつくったからなんだ」
と語りました。
『星の王子さま』の中でも、多くの人に感動を与える場面です。
王子さまにとって、バラをかけがえのないものにしたのは、バラの美しさだけではありません。
王子さまが、バラに費やした時間であり、苦労なのです。
家族、兄弟、友人、恋人――私たちには大事な人がいますが、その人たちをより大事に思えるのは、ともに苦労し、時にはケンカしても、仲直りしながら、費やしてきた努力や時間ゆえです。
苦労したぶん、努力したぶん、大切な人がより大切になっていくのです。
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