お悩み
人の輪の中にいても孤独を感じます。子供のころからそうでした。自分はおかしいのかと思ったこともありますが、ワイワイ幸せそうにしているみんなのほうがおかしい気がします。
とにかく孤独です。
お答え
「自分は独りぼっちだ。孤独で寂しい」「自分だけ、のけ者にされている」「みんなとなじむことができない」という悩みをよく受けます。
確かに、自分の気持ちを本当に分かってくれる人は、いないかもしれません。
自分だって、相手の気持ちをどれだけ分かっているかといえば、分からないことのほうが多いのではないでしょうか。
本心を分かってくれる人がいない、という意味では、人間は誰しも孤独なのです。
しかし、他との関係を切り離されて孤立しているのかというと、そうではありません。
全ての人や物はつながりの中で生きています。
実は、見ず知らずの人も、目の前を通り過ぎているだけの人も、みんなどこかでつながっているのです。
このことを知れば、孤立している人はいない、ということが分かります。
分かり合えず、気持ちがすれ違ってしまうという点では、人生は孤独ですが、全ての人はつながりの中で生きているという意味では、独りぼっちな人は誰もいないのです。
「世界中の人はどこかでつながっている」。このことを確信させてくれる興味深い実験結果がありましたので、紹介したいと思います。
1967年、アメリカでミルグラムという人が、ネブラスカに住む人の中から約100人をランダムに抽出し、次のような手紙を送ったのです。
「この手紙を、ここに書いてあるマサチューセッツ(ネブラスカから2300キロ離れた町)にいる証券マンの所に届けてください。
あなたがこの人を知らなければ、知っていそうなあなたの友人に郵送してください。その友人が知らなければ、その友人から知っていそうな友人にさらに郵送してください。
これを繰り返して、マサチューセッツにいるこの証券マンの所まで届けてください」
つまり、友達から友達、そのまた友達を経て、2300キロ離れた所にいる目的の人物に、手紙が届くだろうか、という実験でした。
その結果、驚くことに、平均5人の人を経れば、目的の人物に手紙が届いたのです。
ここから、知り合いをたどれば、世界中の誰とでもつながれるのだという学説が生まれました。スモールワールド現象といわれています。
「袖(そで)振り合うも多生の縁」ということわざがあります。すれ違う時に袖が触れ合うだけでも、それは果てしのない過去世(多生)において、何らかのつながりがあった人なのだということです。
見ず知らずの人でさえ、5人たどればつながっているのですから、道ばたで肩がぶつかった、電車で真横に座った、そういう人はなおさら深いつながりがあるのでしょう。
家族になった人、親子になった人、恋人、友人となった人は、よほど深い縁があった人に間違いありません。
目に見える絆もありますが、目に見えない絆もあります。私たちは気がつかないだけで、見知らぬさまざまな人たちと目に見えない絆で結ばれているのです。
このことを知ると駅の雑踏もまた違って見えます。自分と無関係な人なんて一人もいないのです。
分かり合えない孤独感は誰にでもあります。しかし、どんな人も孤立してはいません。
気がついていないだけであなたは世界中の人と、どこかで必ず、つながっているのです。
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