お悩み
夫が、料理をおいしいともまずいとも言わなくてイラッときます。
掃除や洗濯をしても感謝がありません。
私はこんなに尽くしてるのに……何のために結婚したのかと思います。
お答え
腹が立つと、あの人にこんなことを言われた、あいつにこんなことをされたと、自分を傷つけた相手を責めてしまいます。
もちろん、相手に対して言うべきことを言うことは大事なことですが、えてして、傷つけた相手への仕返しばかりに頭がいって、傷ついた自分の心のケアを見落としてしまうことがあります。
ある奥さんの悩みを聞いたところ、夫への文句ばかりを言ってこられました。
しばらく、お話を聞いても、怒りは収まることなく、ますますエスカレートしていくばかりでした。
この方は何を分かってもらいたいのだろうかと「結局、旦那さんにどうなってほしいのですか」とたずねてみると、
「食事や家事を作るのを頑張っているのに、もっと感謝してほしい」
と言われたのです。
その奥さんは、夫の欠点に腹を立てているのではなく、夫が自分のことを認めてくれないことがさびしく、つらかったのだとわかりました。
そこで今度は、その奥さんのさびしい気持ちをよく聞いていくと、怒りも収まり、だんだんと気持ちが穏やかになっていかれたのです。
お釈迦さまは、
「怒りは、自分の思いが満たされなかったり、さまたげられたときに起きるのだ」
と教えられています。
腹が立って相手を責めているときは、自分自身の満たされなかった思いや傷ついた心があるのです。
この心のケアがなされない限り、どれだけ相手を責めても、怒りはおさまりません。
そこで、私は、
「さびしいお気持ちよくわかりました。あなたがさびしい思いをしていることは、ご主人は知っていますか?」
とたずねました。
「いえ、私も文句ばかり言ってケンカになるので、わかっていないと思います。」
「だったら、文句を言うのは控えて、自分の気持ちを伝えてみてはどうでしょうか」
「そうですね。そっちのほうがずっといいと思います」
と前向きに答えてくれました。
さまたげられ傷ついた自分の気持ちに気がつくと、自分の「こうしてほしかった」「これがイヤだった」という素直な気持ちを伝えることができるようになります。
自分の素直な気持ちを伝えることができれば、相手もそれに応じた態度をとってくれて、自分の気持ちも癒されるでしょう。
そうすれば、相手を責める怒りも自然とやわらぐものです。
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