職場の同僚につられてグチを言ってしまう


 

お悩み

 職場の人たちを「意識が低いな」と思いながらも、いっしょにいるとつい、グチの輪の中に入ってあいづちを打ってしまったり、仕事で手を抜けるところを探していたりして、自分がイヤになります。
 転職したいですが、それも不安で、行動できずにいます。
 何か、一歩踏む出すための力になるような言葉をください。

 

お答え

「環境が人をつくる」といわれるように、私たちを取り巻く環境の影響力には、とても大きなものがあります。

 私たちは知らず知らずのうちに、環境に適応しようとします。自分がいる場所に自分を合わせようという気持ちが無意識のうちに働きます。

 ですから、自分が周りの人と、同じか、それ以上だと、「そこそこ頑張っているんだから、これ以上は頑張らなくてもいい」と思ってしまいます。
 自分が周りの平均以下だと、「これはまずい、もっと頑張って追いつかなければ」という気持ちになります。

 周りの人たちを基準に、自分がどれだけ頑張っているのか、また、どれだけ頑張ればいいのかを決めているのです。


 平均レベルが高い環境に身を置くと、追いつこうという気持ちになって、実力以上の力を出せることもあります。
 平均が自分よりも低いと、「これぐらいでいいんだ」と思ってしまうこともあります。

 あと一歩、頑張れば、これまで気がつかなかった可能性や、才能が開花するのに、自分で自分にストップをかけてしまっていたら、もったいないですね。


 ノミは、体長1ミリから4ミリほどの小さな昆虫ですが、驚異的なジャンプ力を持っていて、最大で、20センチメートルを垂直にジャンプすることができます。
 体長の約50倍ですから、人間に換算すると、大体、80メートルの垂直跳びができるということです。
 ぴょんと跳んだだけで、10階建てのビルを、軽く跳び越えることができる力を持っているのですから、すごいジャンプ力です。

 ところが、このノミを、高さ10センチメートルの容器の中に入れておくと、どうなるでしょうか。

 容器の中では10センチメートル以上は跳べませんから、次第にノミはそれ以上、跳ぼうとしなくなります。
 しかも、容器のふたを取ったあとも、ノミは、10センチメートル以上跳ばなくなってしまうのです。

 このノミは、自分の置かれた場所が、自分の限界だと思い、跳ぼうと思えば跳べることも、忘れてしまったのです。

 

 

 私たちにも同じことがいえます。
 自分の属している集団の平均や、最高点が、自分の限界だと思ってしまいます。

 人間は、基本的にラクしたいいっぱいですから、よりラクな環境を求めてしまいがちです。
 けれども、ラクな環境に身を置くと、これぐらいでいいだろうと、自分の限界を低く設定してしまいますので、自分自身の向上には結びつきません。


 もし、あなたが今の自分よりも、ひと回り大きくなりたいと思うなら、今よりも少し厳しい環境に身を置いてみましょう。

 もし、あなたの置かれている場所が、厳しいと思ったら、それは、自分の力を最大限に引き出すチャンスだと思って、取り組んでみましょう。


 寒風に咲いた花は香りが高い、といわれるように、厳しい環境に身を置いた人は、磨かれるのです。

 

 

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2018年07月26日