お悩み
狙っているポジションを取るためにどうしても邪魔な人がいます。ただ、その人の足を引っぱって自分が上にいくようなマネはしたくありません。努力で勝ちたい。
でも努力だけでは無理そうで……。
どうしたらよいものでしょうか。
お答え
精進（努力）の大切さを教えてくれるお話として、昔から読みつがれる童話に、ウサギと亀の話があります。
ウサギと亀が競争をすることになりました。ウサギは亀を馬鹿にして、途中、昼寝をしてしまいます。
亀は、コツコツと休まず前進して、ウサギに勝つことができたという話です。
だから、ゆっくりでもコツコツ努力タネまきが大事だということですが、この話には、もうひとつ別の見方があります。
それは、「亀はゴールを見ていたが、ウサギは亀しか見ていなかった」ということです。
どういうことかというと、亀は、ゴールを見ていたので、ゴールに向かって、進み続けることができました。だから、目的地にたどり着くという結果となったのです。
ところが、ウサギは、自分の足の速さを見せつけることしか頭にありませんでした。だから、目的地にたどり着くことができなかったのです。
どんなに努力しても、目的が間違っていたら、どんなにがんばってもたどり着くということはありません。
逆に、正しい目的に向かってなら、仮に歩みが遅くても、必ず、最後はたどり着きます。
努力はとても大切なことですが、その前に何のための努力なのか？ 正しい目的に向かってのことなのかということがハッキリしていなければなりません。
もし、がんばっているのに、空回りしているとか、がんばっても、進んでいる感じがしないと思ったら、自分は何のために努力をしているのかを改めて振り返ってみましょう。
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