私は邪魔者


 

お悩み

 部署で、私は邪魔者のようです。

 

お答え

 私たちは、それぞれの思い込みの中に生きていると、仏教では説かれています。

 人間関係がうまくいかなく、失敗が続き、厳しく注意されると、自分は嫌われているんだとか、会社は自分を受け入れてくれないと思いがちです。
 疑心暗鬼になって、周りを信じることができなくなってしまうこともあります。

 しかし、ちょっとした働きかけで、自分の思い込みが解け、自分が思っている以上に、世界は自分に優しいと気が付くことがあります。


 ある女性から、最近仕事で失敗ばかりで、同僚たちは自分を邪魔だと思っているのではないかと思って会社に行くのがつらい、という相談を受けました。

「実際に、邪魔だといわれたのですか?」
 と聞くと

「それはないんですけど、なんとなく」
 と答えました。

「確かに、仕事の失敗で迷惑をこうむったら、その時は、厳しいことを言われるかもしれませんが、それはその時だけですよ。休みの日でも、あなたのことを邪魔におもっていますかね」

「さすがに休みの日はそんなこと思っていないと思います」

「あなたが思っているほど、他人はあなたのことに関心を持っているわけではありません。明日、出社したとき、いつもより、大きな声であいさつしてみてください。そうしたら、あなたの不安は解決しますから」
 とアドバイスしました。


 その方は、翌朝、みんなに無視されるのではないかと不安だったのですが、勇気を出して、いつもよりも元気に挨拶をしてみました。

 すると、思っていた以上に、明るい返事が皆から返ってきたのです。

 そして、横にいた同僚から、

「最近、元気がなくて心配していたのよ、元気そうで安心した。今週も頑張ろうね」

 と励ましの言葉をかけてもらいました。


 みんなが自分のことを邪魔におもっているというのは、自分の思い込みで、自分の影におびえていたことが分かったのです。

 彼女はその日から、元気な気持ちで会社に行くことができるようになりました。

 

 

 私たちは苦しい時、

「誰も自分のことを分かってくれないし、必要ともされていない」

 と心を閉ざして、自分のカラに閉じこもってしまうことがあります。
 そうすると、ますます孤独は深まります。

 しかし、それは、一時の自分の思い込みかもしれません。
 ちょっと勇気を出して周りに働きかけてみると、案外、その思い込みは解けるものです。


 誰かに悩みを聞いてもらうとか、相談に乗ってもらうということでもよいです。
 SNSに自分の感じたことを投稿してみると、コメントをもらえることもあるでしょう。

 そうすると、意外と自分のことを気にかけてくれる人もあるんだと、周りへの見方が変わり、世界の見え方が変わってくるはずです。

 

 

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2018年09月02日