お悩み
ひとつミスをすると、アワアワしてしまい、またミスをするのがパターンになっています。
上司に怒られるとなおさらアワアワしてまたまたミスをします。自分のどこがいけなかったかは分かっているから黙っててくれよと思うのですが……。
どうすればマイナス感情に振り回されなくなりますか。
お答え
悩みやネガティブな感情は、押し殺すのではなく、あるがままに見ていくことが、そこから抜け出す第一歩になります。
ただ、自分自身の気持ちや感情をあるがままに見るいっても、目に見えるものではありませんから、とても難しいことです。
特に、落ち込んでいたり、自信をなくしていたり、イライラしたりとマイナス感情のなかにいるときは、どうしてもネガティブに物事を見てしまいます。
そういう時は、冷静に自分を見つめようと思っても、なかなか客観的になれません。ダメだダメだと負のスパイラルにはまったり、あの人が悪い、この人が悪いと余計に腹が立ったりします。
そんな時は、どうしたらいいのでしょうか?
実は、ちょっとしたことで、マイナス感情と自分を切り分けて、冷静に自分を見ることができるコツがあるのです。
それは、「のだな」という一言をマイナス感情に加えるということです。
たとえば、あなたが、上司に叱られて落ち込んでいる時、「私は上司に叱られて、落ち込んでいる」ではなくて、
「私は上司に叱られて、落ち込んでいるのだな」
とその文末に「のだな」を付けてみましょう。
たったこれだけで、マイナス感情と自分を切り離すことができます。
言葉と感情は、密接な関係があります。「あーイライラする」と思うと、
「私 = イライラしている」
ということになりますから、イライラの感情 = 私となってしまいます。
そこに、「イライラしているのだな」と「のだな」を加えると、イライラしている私を、
「~のだな」
と眺めている私が、いるということになりますね。
「~のだな」と眺めている私は、イライラというという感情から少し離れているわけですから、イライラしてはいないということになります。
「子供が言うことを聞かなくて、腹が立つ」
ではなく、
「子供が言うことを聞かなくて、腹が立っているのだな」。
「成績がいまいちで、落ち込んでいる」
ではなく、
「成績がいまいちで、落ち込んでいるのだな」。
「明日の会議で、発表しなければならなくて、焦っている」
ではなく、
「明日の会議で、発表しなければならなくて、焦っているのだな」。
腹が立ったり、イライラしたり、焦ったりしたとき、その感情を抑えこんだり、無視したりするのでなく、
「焦っているのだな、不安に思っているのだな」
と、一歩後ろに下がって、自分を見てみると、マイナスの感情に振り回されなくなります。
マイナス感情が出てきたとき、「~のだな」と一言加えて、そのマイナス感情と自分とを、切り離してみましょう。
落ち着いて、自分の感情に対処することができるはずです。
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