お悩み
部下をきつく叱ってから少し人間関係が悪化しています。飲みにでも誘いたいのですが、忙しすぎてそれもできません。どう修復したものか悩んでいます。
お答え
お釈迦さまは、お金や物がなくてもできる7つの施しとして、「無財の七施(むざいのしちせ)」を説かれました。
お釈迦さまは、布施(ひとに何かを与えること)は、お金や物を持っている豊かな人だけができるのではなく、何も持っていない人でも、心がけひとつでできるのだよと教えていかれたのですね。
その無財の七施の最初に教えられているのが、「眼施(げんせ)」と「和顔施(わげんせ)」です。
眼施(げんせ)とは、優しい温かいまなざしで周囲の人々に接することです。
「目は口ほどに物を言う」「目は心の鏡」といわれるように、私たちは、相手のまなざしから、その人が自分をどのように思っているかを感じ取ります。
やわらかなまなざしで接してもらえると、自分を受け入れてくれているのだなと思います。
瞳にたたえられたなごやかな光は、人々をなぐさめたり、励ましたりする力があります。
優しいまなざしで見つめられるだけで、とても元気になることもありますね。
以前読んだ、小学生による文集の詩の中に、
「やすらぎ色があるのなら、そうそれはあなたのひとみの色ですよ」
という一節がありました。
やすらぎ色ってどんな色でしょう? 辞典で引いても、やすらぎ色という色はありません。
あなたが、温かいまなざしで接したときに、あなたのひとみが、やすらぎ色になるのですよという詩ですね。
優しいまなざしって、どうすればできるのだろうと思う人もあるでしょうが、これはそんなに難しくありません。
鏡に映った自分のひとみをリラックスして見つめていくと、次第におだやかなまなざしになります。
子供とか、子犬とか、好きなキャラクターをじっとリラックスして見てみるのもいいでしょう。
そうすると、自分の気持ちも穏やかになり、優しい気持ちになります。
心がけていると、自然と優しい目の表情が身に付きますから、意識しなくても、相手に安心感を与えたり、自分の気持ちもなごむようになりますから、この眼施(げんせ)をぜひ、心がけましょう。
次に、「和顔施(わげんせ)」は、優しいほほえみをたたえた笑顔で、人に接することです。
笑顔やほほえみをプレゼントするということです。
医学的にも心理学的にも、笑顔が健康に与える好影響が実証されています。
「一日一笑 医者いらず」という古い格言もあります。
笑顔は免疫効果を高めて病気になりにくくし、ストレス解消や、軽い運動の効果もあると医学からもいわれます。さらに、ダイエットにもつながるそうです。
笑顔でいると、周りのあなたへの印象は、とてもよいものになります。
あなたの魅力が2倍にも3倍にも増え、周りからも山びこのように、笑顔が返ってきます。人間関係も、とてもスムーズになります。
相手との間に安心感を作るには、何もする必要はありません。
ちょっと心がけて、まなざしに優しさをたたえ、表情に微笑みをたたえるだけでよいのです。
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