お悩み
きょうこそ勉強しないとまずいという日ほど、気がつくとゲームをしてその日が終わっています。
お答え
「今さえ、楽しければいい」
という言葉を、聞くことがあります。
「先のことなんか考えると、気が重くなる。そんな先のことは考えないで、楽しくやろう」ということでしょう。
確かに、近い将来にイヤなことが迫っていると、気持ちが落ち込んでいきますから、なるべく考えたくない、という気持ちに誰でもなります。
「1週間後に試験がある」
「明日は、苦手な上司の前でプレゼンをしなくてはいけない」
「仕事の納期が来月に迫っている」
など、気が重いことが先にあると、そういう現実から目をそらして、別の何か気がまぎれることに逃避してしまいたくなります。
しかし、イヤなことから目をそむけて何もせず、「今さえ楽しければいい」と、他のことに逃避しても、余計に不安やあせりは深まっていくのではないでしょうか。
私は学生時代、試験前になると、なぜか、本棚に置いてある、何度も読んだはずのマンガを無性に読みたくなりました。
その衝動に負けて読み始めると、没頭してあっという間に時間が過ぎ去ってしまいました。
我に返った時は手遅れで、目の前に迫った試験に対する不安とあせりは、さらに大きなものとなっていました。
マンガに没頭している時は楽しいのですが、それは、イヤな試験を忘れている、しばらくの間のことでしかなかったのです。
私たちは、未来の出来事のストレスが強いほど、そこから目をそむけようとします。
そして、忘れさせてくれる楽しいことに逃避したくなりますが、そんな時は、要注意です。
時には、忘れたり、考えないようにしたりすることもよいのですが、結局、先のばしにしてしまうだけで、問題の解決にはならないことが多いのです。
他のことで気をまぎらわしていては、無駄に時間が過ぎていくだけで、もったいないことです。
その間に、すぐに行動を起こしていれば、何とかなっていたかもしれないのに、そのチャンスも、解決するのに必要な時間も失ってしまうからです。
目の前に、イヤなことや不安なことがある時、「ここだ」と思って、目をそむけずに向き合うことができれば、必ず、今よりよい方向に向かっていくことができます。
未来の結果は、今の行動が生み出すものだからです。
未来に向けて、よいタネまきをしていけば、それに応じた結果が現れるのです。
自分の将来に、気が重くなるようなことがあれば、そこから目をそむけるのではなく、まっすぐに見つめて、行動を起こしてみましょう。
「何もしない」という選択をするよりも、解決に向けて、とにかく何かやってみるほうが、ずっと賢い行動です。
一歩踏み出すことができれば、「意外とできそうだ」という自信につながり、解決策が見つかって、目の前がパッと開けることも多いのです。
はずみがつけば、そのまま頑張って乗り越えることができるものです。
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