お悩み
仏教では、運命はすべて自分の行いによって生じるとのことですが、ほんとうに行いがすべてでしょうか? 何か他のものも影響している気がしてならないのですが……。
お答え
ヒマワリが、黄色い大輪の花を咲かせるには、さまざまな条件が必要です。
種を机の上に置いておいたのでは、1年たっても花は咲きません。
まず、土が必要です。
さらに、水分や養分、温かい太陽の光が加わってこそ、種が芽を出し、やがて花を咲かせるのです。
ちょうど、この土や水、日光のように、「因」(いん)が「結果」になる助けとなるものを仏教で「縁」(えん)といいます。
お釈迦さまは、
「『因』だけでは結果は生じない。
『因』と『縁』とが結びついて初めて結果になるのだよ」
と教えていかれました。
ですから、「因果の道理」(いんがのどうり)は、正確には「因縁果の道理」(いんえんかのどうり)といいます。
因が同じでも、縁が違えば結果は異なります。
例えば、同じ品種のモミダネをまいても、土壌の善し悪し、その年の気温や降雨量などの違いによって、米が豊作になったり、不作になったりします。
種が同じでも、縁が変わると結果は違ってくるのです。
私たちの人生においても同じことがいえます。
悩んでいる時、落ち込んでいる時に、ちょっとした出会いが、自分の人生の転機になることだってあります。
あの日、あの時、あの場所で、あの出会いがなければ、今の自分はなかったということは、誰にでもあるでしょう。
それが、学校の先生であったり、友人のひと言であったり、1冊の本であったり、さまざまな日常の出会いやキッカケが、私たちの人生を大きく左右します。
私たちが幸せになるために、縁はとても大事な要素です。
毎日、毎日、私たちは、いろんな人やもの、出来事との出会いがあります。
それら全ては、一人ひとりのまいたタネから花を咲かせる縁になるのです。
もっと深く話をききたいあなたへ
ネガティブ思考を一発で解除するレポートを差し上げています。ただいま無料です。