お悩み
子供のころから運が悪いです。そういう星の下に生まれていると思います。
お答え
人の心は強いようで弱いものです。思いどおりにならないと、自分はついていない、不運な人間なのだ、と思って自信をなくしてしまうことがあります。
私は、多くの方から相談を受けていますが、
「自分ほど運の悪い人間はいない」
「私って本当についていない」
「だから、何をやってもダメなんだ」
という嘆きの声を、よく耳にしてきました。
でも、ここでちょっと考えてみてください。
私たちは、よいことがあると「運がいいなあ」と思います。
反対に、ひどい失敗をすると「運が悪かった」と思います。
つまり、運が「いい」とか「悪い」というのは、結果を見て、私たちが勝手に思い込んでいるだけなのです。
仏教を説かれたお釈迦さまは、
「運がいいとか、悪いとか、初めから決まっているのではないのですよ。
よい運命になるのも、悪い運命になるのも、それに応じた原因があってのことですよ」
と教えられています。
コスモスの花が咲いたのは、そこに、コスモスのタネをまいたからです。
キキョウの花が咲いたのは、そこに、キキョウのタネをまいたからです。
うまくいかないのは、運が悪いからではありません。
そのような結果を招いてしまうタネまきをしたからなのです。
たとえどんな不器用な人であっても、うまくいかない原因を見つけて、それを変えていけば、結果は必ず変わります。
大事なのは、うまくいかない原因を見つけることです。
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