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地獄 はどこにある?

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地獄 の意味について仏教に学ぶ

この世の地獄から死後の地獄へと落ちていく

お釈迦様の説かれた『大無量寿経』に次のようなお言葉があります。

  従苦入苦 従冥入冥

これは「苦より苦に入り、冥より冥に入る」と読みます。

今苦しんでいる人は、死んだ後もジゴクの苦を受ける。

「この世のジゴクから、死後のジゴクへと堕ちてゆく」と仰った
お釈迦様のお言葉です。

「ジゴク」というのは昔の中国の言葉ですが、日本の言葉で言いますと、苦しみの世界ということです。

この世のジゴクというのは、何の為に生きているのか分からず、
毎日が不安で暗いことをいいます。

「人間に生まれてよかった」という生命の歓喜がなく、
「私ほど業なものはない」と他人を恨み世間を呪い、
「こんな辛いのなら死んだ方がましだ」と苦しむ暗い生活が、
この世のジゴクです。

このような現在が真っ暗闇の生活を送っている人は、
死後も必ず真っ暗闇の地獄へ堕ちて苦しまねばならないことをお釈迦様は、
「従苦入苦従冥入冥」「苦より苦に入り、冥より冥に入る」
と説かれているのです。

では、死後の地獄とはどんな世界なのでしょうか。

お釈迦様は、
「どんな言葉を使っても、地獄の苦しみは説けない」と言われています。
それでは喩えでなりと、とお弟子が申し上げると釈尊は、こんな喩えで教えられています。

「朝と昼と夜の三度、それぞれ百本の槍で突かれるのだ。その苦しみを何と思うか」と尋ねられました。

「わずか、一本の槍で突かれてさえどんなに苦しいだろうに、一日三百本で突かれる苦しみは想像も及びません」
とお弟子が答えるとお釈迦様は、こぶし程の石を拾われて、
「この石と向こうのヒマラヤ山と、どちらが大きいか」と突拍子もないことを言われる。

「それはそれは、とても比較になりません。大変な違いでございます」と答えると、

「毎日三百本の槍で突かれる苦しみをこの石だとすれば、ジゴクの苦しみはあのヒマラヤ山の如しだ」と仰っています。

これでは私たちに、地獄の苦しみを分からせることは、私たちが犬や猫にテレビやパソコンの説明をするよりも、大変なことであったに違いありません。

地獄と聞くと、虎の皮のフンドシの鬼や湯玉たぎる釜を想像して、
あざけったり笑ったりするのは、苦しみをあらわす表現であることを知らないからです。

実際に地獄の苦しみの姿をお経には様々な表現で説かれています。
あの地獄絵図などで描かれているのは、地獄の苦しみを分かるように
視覚的に表現されたものです。それをそのまま、おとぎ話だと言って
あざけるのは幼稚な仏教の理解と言わずにおれません。

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