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祇園精舎の鐘の声


その時のテーマは、平家物語の冒頭

「祇園精舎の鐘の声

 諸行無常の響きあり」

という一節。


中学校の時の国語の授業で暗唱させられた事が

結構鮮明な記憶として残ってます。


「祇園精舎」とは、

お釈迦様がおられた今から2600年前のインドに

あった今で言う「寺」の名前です。


「祇樹給孤独園精舎」というのが正式な名称ですが

その「祇」と「園」を取って「祇園精舎」と言われて

いるんですね。


これは、祇多太子という人が「樹木」を布施し

給孤独長者が「土地(園)」を布施して出来た

「精舎(寺)」という意味なんですね。


精舎建立(しょうじゃこんりゅう)には、

この2人のドラマがあったんですね。


今から2600年前のインドのお話しです。

すだったというお金持ち(長者)がありました。

大変慈悲深い人で孤独で苦しむ人に

いろいろなものを与えていた(給う)

ために給孤独長者と言われ、多くの人から慕われていました。


その給孤独長者がある時、お釈迦様と出会い

その御教えのすばらしさに心を打たれました。

これは自分が聞いているだけではもったいない

ぜひとも多くの人に聞いてもらいたいと

「精舎建立」を決意したのです。


では、その精舎をどこに立てるのか

都会すぎては騒がしく

田舎すぎては交通の便が悪い

八方尽くして探していたところ、

すべての条件が整った素晴らしい場所を見つけました。


その場所は、祇多太子という人の所有地でした。

給孤独長者は、祇多太子に土地を売ってもらいたいと

申し出ますが、太子には土地を手放す気持ちはありません。


しかし、何度断っても何度断っても

給孤独長者は、あきらめません。

祇多太子は、あきらめさせようと無理難題をふっかけます。

「それでは、この地に金貨をしきつめよ

 敷き詰めた土地の分だけ、金貨と引き替えにゆずってやろう」


今でいえば、金の延べ棒を敷き詰めた分だけ

それと引き替えに売ってやろうといっているようなものです。


ところが、それを聞いた給孤独長者は、喜び勇んで

家に帰り、蔵という蔵を開け放ち

金貨をすべて運び出し、自ら並べ始めたのです。


驚いたのは祇多太子

土地がどんどん黄金色になるのをみて、たまらず給孤独長者を止めます

「あなたは、なぜそこまでしてこの土地を求めようとされるのか」

給孤独長者は、答えます。

「お釈迦様という尊い方がおられて、すべての人が救われる

 無上の法を説かれているのです。

 その為の精舎を建立したいのです」

喜びいっぱい話をする給孤独長者の姿に心を打たれた祇多太子は

「よく分かりました。もう金貨は結構です。

 残りの分は私が布施をさせて頂きます」

さらに樹木を布施をして、精舎建立に貢献したと言われています。


その「祇多太子」が布施をした「樹木」と

「給孤独長者」が布施をした「園」によって

立てられた建物が「祇樹給孤独園精舎」略して

「祇園精舎」だったんですね。


そこでお釈迦様は沢山の説法をなされています。

その説法の内容が

「諸行無常」という事であったので

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

と言われるようになったそうです。


では、諸行無常とは、どんな事か。

ちょっと長くなりましたので、次回に譲りたいと思います。