お悩み
なぜ私ばかりに不幸がくるのでしょうか。ほかの人は幸せそうにしています。こういうことって生まれつきのものなんですか。
お答え
私たちは、みんな幸せを求めて生きています。不幸せになりたい人なんて、どこにもいませんね。
だから、仕事を選ぶときも「この仕事のほうが自分が幸せになれるだろう」と思って決めますし、結婚相手を選ぶときも「この人となら幸せになれるだろう」と思って決めています。
それでも人生は、うまくいくときもいかないときもあります。
いったい、私たちの幸せ、不幸せは、何によって決まるのでしょうか。
お釈迦さまは、私たちの幸せ、不幸せを決める法則を、ハッキリと教えられています。
その法則を一言で示されたのが、「自業自得」という有名な仏教の言葉です。
自業自得という言葉は、だれでも知っている言葉ですが、正確な意味は、
「自分の行ないの結果を自分が得る」
ということです。
業とは、「カルマ」という言葉を漢字に訳したもので、行ないという意味です。
ですから、自業自得とは、自分の行ないの結果を自分で得るということになります。
自業自得というと、全く勉強せずに遊びほうけていて、留年をしてしまった学生に対して、「勉強しなかった君の自業自得でしょ」というように使うことが多いですね。
ですが、悪いことが起きたときだけが自業自得ではありません。
よい結果も、悪い結果も、すべて、自分の行ないが生み出したものですよ、というのが自業自得の本来の意味です。
一生懸命に勉強して、成績が上がったことに対して、自業自得ですねというのは、なんだか違和感がありますが、
「あなたの努力が、実った結果ですね」
ということですから、自業自得といって間違いありません。
もし、運命は誰かが決めて与えたものなら、努力しても変えることができないことになってしまいます。あきらめるしかありません。
しかし、あなたの行ないがあなたの運命を生み出しているという自業自得の教えは、自分の行ないを変えれば、自分で運命を変えていくことができるということです。
運命は誰かが決めたものでも、与えたものでもありません。
運命は、自分自身が作っていくものであり、あなたの運命の主人公はあなた自身ですよというのが、お釈迦さまが教える運命の法則なのです。
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