お悩み
苦しいとき、助けを求めたら、結局その人にも裏切られてよけい苦しくなりました。もう誰も信じないほうがいい気がして、あまり人と親密にならないようにしています。ですが、それはそれで苦しくて、どうしていいのか分からなくなっています。
お答え
苦しい時やつらい時、なかなか人に言えない悩み事がある時、誰かに助けを求めたくなります。
そんな時、相談に乗ってくれる人がいたり、あなたの幸せを願って、いろいろ心配してくれる人がいたりすると、悩み迷いながらも、何とか乗り越えていけるものです。
ところが、「溺(おぼ)れる者はワラをもつかむ」で、苦しい時や、つらい時、悩んでいる時ほど、私たちは、いいかげんなもの、安易なものにすがり、ますます苦しんでしまうことがよくあります。
借金があることを誰にも言えずに、安易な気持ちから、消費者金融に手をつけて、自己破産してしまう人。
病気の苦しみや不安から、霊感商法にだまされてしまう人。
寂しさをごまかすために、アルコールや薬物の依存症になってしまう人もあります。
人間の心は弱いですから、孤独な時、不安な時ほど、要注意です。
では、どんな人に悩みを打ち明ければいいのでしょうか。
私は、このように尋ねられた時は、
「まず、あなたの幸せを考えてくれている人かどうかがポイントです」
と答えています。
悩みや迷いが、大きければ大きいほど、何かにすがりたいという気持ちが強くなって冷静な判断ができなくなります。
そんな時、相手が、本当に私のために言ってくれているのか、それとも、自分の利益へ誘導しているのか、その見極めが大事なのです。
苦しい時、つらい時、寂しい時は、誰にでもあります。しかし、それを誰に相談するかで、人生が大きく変わるのです。
こちらのページでご紹介した「王舎城(おうしゃじょう)の悲劇」のビンバシャラ王とイダイケ夫人は、子供が欲しいという悩みから、占い師に頼りました。
この占い師が、王夫妻にとって「悪い縁」であり、悲劇の出発点となったのです。
その後、お釈迦さまに出会えたことは「よい縁」でした。
お釈迦さまから説法を聞くことで、イダイケの不幸は、幸せに転じたのです。
たとえ、今、どん底の苦しい状態であっても、あきらめてはなりません。
よい縁にあうことで、私たちは人生を好転させることができるのです。
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