生子忘憂の恩(しょうしぼうゆうのおん)
(3) 生子忘憂の恩
生子忘憂の恩
これは元気に生まれた我が子の姿を
見るとこれまでの悩み苦しみが一返に
吹き飛んでよろこんで下さるご恩です。
『父母恩重経』には、
「若しそれ平安になれば、猶蘇生し来るが如く、
子の声を発するを聞けば、己も生れ出でたるが如し」 (父母恩重経)
とあります。
子供の健康を一心に念ずる親の恩は、ひと通りではないでしょう。
やがて元気な子供の顔を見れば、それまでの一切の苦しみを忘れて、
家族全員、「よかった」と歓声をあげます。