第6話 / 全11話

廻乾就湿の恩(えかんじゅうしつのおん)

読了目安 約1分 ・ 最終更新 2026年7月

廻乾就湿の恩(えかんじゅうしつのおん)

(5) 廻乾就湿の恩

次が、「廻乾就湿の恩」です。母親は子供を乾いたところに廻し、

自らは湿ったところに就いて寝る、という意味ですが、

子供がおねしょをした時のことです。

寝小便をした子が、隣に寝ている母親を起こせば、

親は子供の下着を替えさせ、それまで自分の寝ていた乾いた場所へ子供を回し、

自分は、子供がおねしょしたばかりの湿ったところへ、新聞紙をあてたり、

他のものを重ねて、その上に寝るのです。

これはどんな人でも経験があるのではないでしょうか

子供のころ 絶対におねしょしないと、トイレにも行って

水も夜のまず寝たはずなのに夢の中でトイレが出てくる

確かめて夢でないと思ってだしたら、生温かい感覚に

眼がさめる・・・・しまった・・・

と思ったらもう手遅れです。

ところが、そんな私を仕方ないねとしからず

着替えさせてくれたことを思い出します。

釈尊はこれを、『父母恩重経』にこうおっしゃいます。

「水の如き霜の夜にも、氷の如き雪の暁にも、乾ける処に子を廻し、湿りし処に己臥す」(父母恩重経)

  1. 懐胎守護の恩
  2. 臨生受苦の恩
  3. 生子忘憂の恩
  4. 乳哺養育の恩
  5. 廻乾就湿の恩
  6. 洗潅不浄の恩
  7. 嚥苦吐甘の恩
  8. 為造悪業の恩
  9. 遠行憶念の恩
  10. 究竟憐愍の恩

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