乳哺養育の恩(にゅうほよういくのおん)
(4) 乳哺養育の恩
これは赤ん坊にお乳を飲ませ養うご恩です。
生まれたばかりの赤ちゃんは三時間ごとに
母親のお乳をねだり、泣き出すそうです。
朝9時 12時 15時 18時 21時 24時 3時 6時・・・
まともに寝る時間がありません。
乳を飲ませ、子供を育てることは、何でもないようですが、並大抵のことではありません。特に母乳が足りない時は大変です。
牛乳では、生まれたばかりの子には強すぎてお腹をこわしてしまいます。人工ミルクにしても、成長するにつれて乳の濃度を調節するのは、なかなか難しいものです。
ところが母乳は、最初は薄く、子供の成長に適合して、しだいに濃くなってゆくそうです。自然の法則の妙でしょう。温かい母の胸で、命の糧を頂いたことは、大人になっても母への想いを熱く募らせるものです。
めんどくさいといってやめてしまったら
赤ん坊は生き延びることはできないでしょう。
元気で大きくなれたという影には乳哺養育の恩があるのです。