一味
一味、といってイメージするのは何でしょう?
映画やドラマで「おまえ、あいつらの一味だな!」というセリフが出てくれば、たいていは泥棒とか、悪者の集団にむかって言うものと相場がきまっています。
人気漫画ワンピースの「麦わらの一味」によって、一味という言葉はだいぶ良いイメージになりましたが、それでも彼らは海賊ですから、やはり褒められたものではないかもしれません。
しかし、もともとの仏教の意味でいう「一味」は、最高にすばらしいものです。
すべてのひとが完全に平等になれる世界が一味なのです。
親鸞聖人は、こんなことをおっしゃっています。
「衆悪(しゅあく)の万川(ばんせん)帰しぬれば
功徳(くどく)のうしおに一味なり」
(『高僧和讃』)
無数の川の水が海に流れ出れば同じ一つの海の水になるように、
善人でも悪人でも老若男女だれでも、仏教を真剣に聞けば、
すべてのひとが完全に平等で自由になれるたった一つの世界に出られるのだよということです。
政治や経済や文化や科学は、有史以来、どうしたらすべてのひとが平等になれるかに努力してきました。
それなのにいまだ人類はいちども平等になったことがないばかりか、ますます格差は広がっています。
そんななか、すべてのひとが完全に平等になれる世界が説かれているのが仏教です。
そして親鸞聖人は、わたしはその世界に出ることができたよ、あなたもなれるのですよと呼びかけているのです。
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