- 相手の気遣いばかりをしてしまい疲れ気味な方
- 家族や仕事の為に、自分を犠牲にして頑張り過ぎている方
- 自分に優しくすることが苦手な方
今回の記事を読めば、自分を大切にする方法について知ることができます。
YouTubeではもっと詳しく話していますので、ご覧ください。
Contents
自分を大切にしていますか?
日本人特有の考え方として
自分より相手の人を立てないといけない、
自分を犠牲にしてでも相手に尽くさないといけない、
また自分の都合や願望を主張するのは良くないという考え方が根付いています。
この記事を読まれている方で、そういった考えをもっている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
たしかに日本では、個人よりも公(全体)の為にという考え方が強いと思います。
自分を犠牲にしてでも、家族の為に、会社の為に尽くす・・・
このように身を犠牲にしてでも「全体の為」に、という考えに日本人は陥りやすいと言えるでしょう。
では、自分自身を大事にすることや、自分自身をいたわったり、自分の都合を主張することは悪いことなのでしょうか?
お釈迦様は決してそれを否定はしていません。
そしてさらに、大事なことであると説かれています。
ここで、自分と相手の幸せについて考えてみましょう。
我利我利亡者と自己犠牲は、あるべき姿?
自分のあるべき姿とは、どんな状態でしょうか?
もちろん、「自分が!自分が!」と自分中心過ぎて自分に囚われている人、つまり我利我利亡者は、あるべき姿ではありません。
自分に取り憑かれてしまうと、自分のことしか観ることができなくなり、どんどん世界が狭まります。孤独に、そして苦しくなっていきます。
自分中心過ぎると、その人自身が不幸になってしまいます。さらには、周りも苦しみます。
では逆に、自分を犠牲にして他人を大事にする、人に尽くすようになってしまうと、いわゆる自己犠牲になってしまいます。
これだと、御自身が疲れ倒れてしまって、続きません。
これも、あるべき姿とは言えません。
あるべき姿│自利利他の精神
では、お釈迦様が仏教で説き伏せる「あるべき姿」とは、どういう姿なのでしょうか?
仏教の核となる教えに、中道(ちゅうどう)というものがあります。
中道とは、極端を廃して真ん中をいきなさい、という意味です。
これはあらゆることに当て嵌まります。
今回のお話に焦点をあてると、
「自分の幸せ」にばかり囚われてしまうと、我利我利亡者になってしまいます。極端な状態と言えます。。
逆に
「他人の幸せ」にばかり囚われてしまい、自分自身が疎かになってしまう。これもまた極端な状態といえます。
あるべき姿というものは、真ん中にあります。中道です。
つまり、
自分も幸せ、相手も幸せ、自利利他(じりりた)の両立するバランスのとれたところを目指しなさい
というのがお釈迦様の教えです。
自利とは、自己の修行により得た功徳を自分だけが受けとることをいい、利他とは、自己の利益のためでなく、他の人々の救済のために尽くすことをいいます。この両者を完全に両立させた状態に至ることを、大乗仏教の理想とします。
参考:コトバンク
自利利他の意味についてはこちらでも書いていますのでご覧ください。
中道(ちゅうどう)│偏ってはいけません
世の中には、「自分が!自分が!」と自分中心に偏っている人が多いのではと感じています。
しかし、自分のことを大切に思えずに相手のことばかりを気遣ってしまうという方も、中にはいらっしゃると思います。
しかし、どちらかに偏ってはいけません。
極端を廃して真ん中(中道)を行きなさい、それがあるべき姿であり、自利利他なのです。
自分中心に偏っているという方は、相手の立場に立って自分自身を振り返ることが大事です。
反対に、
自分のことを蔑ろにして相手のことばかりに囚われてしまうという方は、自分自身をいたわっていくことを大切にしましょう。
自分がいとおしいと思うことは当然の考え
「自分がいとおしい」という感情をお釈迦様は否定しておられません。
「人は皆、自分がいとおしいと思うことは当然のこと」であるとし、
「だからこそ、相手も自分を大切にしているのだから、お互いそれを大切にしていきなさい」
という自利利他の在り方を説いておられるのです。
ですので、決して自分をいたわったり、自分を大事に思うことは間違いではなく、
それが自己中心(我利我利)だと言われているわけではないのです。
自分を大事にするという考えがあさましいという想いに囚われている方も、いらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
自分をいとおしいと考えるのは、当然のことですし、
だからこそ、相手の人を大事にすることが大切なのです。
相手を大事に思えるのは、自分を大事だと思っているからなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自分も相手も、上手にバランスをとっていくことが大事です。
相手の幸せにも、自分の幸せにも偏ってはいけません。
中道という視点から、自利利他を捉えると、自分も相手もそこに分け隔だてがないような、
自分を離れ相手を離れ、一つになっている心の状態、心の境地を自治利他と呼ぶことができます。
自分を大事にするように、相手を大事にしましょう。
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