六度万行・六波羅蜜とはどんな教えか

釈迦は45年間でたくさんの善を説いて行かれた

お釈迦様は、45年間の布教の中で、様々な相手に様々な善を説かれています。それを諸善万行(しょぜんまんぎょう)といいます。
諸とは・・たくさんということです。
だから諸善で、たくさんの善万行も・・万もたくさん、行も善ということですから、万行もたくさんの善ということです。

六度万行(ろくどまんぎょう)/ 六波羅蜜(はらみつ)

しかし、善と言ってもそんなにたくさんを説かれてもどれをやってよいか分かりません。どれが自分にあったものかも分かりません。
デパートに行ったときに、何万着もある服を案内されても、戸惑うだけで、そこから自分にあったものを選ぶことはできないでしょう。
そこで、お釈迦様は、私たちが実行しやすいようにたくさんの善を六つにまとめて教えられてました。それが、六度万行(ろくどまんぎょう)または、六波羅蜜(ろくはらみつ)という教えです。波羅蜜(はらみつ)とは、パーラーミーターという古いインドの言葉に、漢字をあてたものです。パーラミーターとは、「渡す」という意味です。

苦しみ悩みの人生を明るく楽しい世界に「渡す」六つの道を示されたのが、六度万行です。

六度万行とは具体的に、

1、布施(ふせ)
2、持戒(じかい)
3、忍辱(にんにく)
4、精進(しょうじん)
5、禅定(ぜんじょう)
6、智慧(ちえ)

です。
これらはたくさん説かれた善を6つにまとめられたものです。それぞれ、どういうことを教えられているのでしょうか。

 

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