本当に困っている人とは、誰かの助けを本当に必要としている人です
布施すべき相手として、悲田(ひでん)と教えられているのは、「本当に困っている人」のことです。
突然の災害で、生活の手段を失ってどうしようもなく途方にくれている方、とても苦しいことがあって自分ではもう、どうしようもなく、苦しい状態から抜け出すことができなくなってしまっている人、そういう人に、自分のできる手助けをすることが、悲田に布施をするということになります。
本当に困っている人と、困っている振りをしている人とはちがう
ここで大切なのは、困っている振りをして、人任せにして誰かにやってもらおうとしている人の手助けをしても、それは、相手のためにはなりません。本当は自分でできるのに、泣けば、困った顔をすれば、誰かが助けてくれると思っている人に手助けをするとますます、自立しようとする心を失い、周りへの依存心がつよくなってしまいます。
それは、本人のためにはならないので、良いタネまきにはなりません。
お釈迦様が悲田といわれているのは、本当に困っている人です。
困った振りをしている人ではありません。
でも、この二つを見分けるのはとても難しいことですね。
自分が、いい人だと思われたい、嫌われたくないという気持ちや、自分の存在をアピールする気持ちから、私たちは、本当は、突き放さねばならないときに相手にかまいすぎたり、相手の要求をまるのみにしてしまったり、過干渉になって、相手が自分でできることを、やりすぎてしまうこともあります。
かといって、「何でも自己責任だ!!手助けは絶対にしない」と思って接すると「本当は助けてほしいのに、困っているのに」という、相手の心の叫びを見落としてしまうことにもなります。
何でも自己責任と、周りに突っぱねるのは、上手くいっている時の理屈です。自分ではどうにもならない、助けが必要な苦しい時がだれにでもあります。そんな時に、「どうしたのですか、何かできることがありますか?」と気遣ってもらえたらどれだけうれしいでしょう。
私たちの周りにも、きっと、あなたのやさしさを必要としている人があります。できる範囲でよいので、思いやりの種まきをしてみましょう。
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