「般若心経を唱えてはいけない」と言われることがあります。
「神社では唱えてはいけない」「他人が唱えるのを聞いているだけではいけない」「素人は唱えてはいけない」「般若心経はやばい」など、さまざま言われますので、その理由について説明しますね。
- 般若心経と唱えてはいけないと言われる理由
- 般若心経の本当の効果
が学べます。
般若心経とは何か
般若心経の正式名称は、仏説摩訶般若波羅蜜多心経で、多くの宗派で拝読されているお経です。
文字数は276文字で、最も短いお経の1つで、僧侶も在家の人にもよく読まれています。
内容は「般若波羅蜜」について書かれた般若諸経(大般若経など)の要約であり、「空」について書かれています。
詳しくは下記をご覧ください。
➾般若心経とは?全文の意味をどの本よりもわかりやすく解説!(読み方・現代語訳付き)
ところが、般若心経は「唱えてはいけない」と言う人がいます。
以下ではその理由を解説します。
唱えては行けない理由2つ
「般若心経を唱えてはいけない」と言われる理由は、大きく2つあります。
・般若心経をおまじないと考えている
・浄土真宗では唱えない
それぞれ解説しますね。
般若心経をおまじないと考えている
般若心経を唱えることで、おまじないに似た不思議な力があると考えている人たちが、安易に唱えてはいけないと言います。
般若心経を唱える効果を高めるために「神社では唱えてはいけない」とか「自分で唱えなければいけない」とか「般若心経に精通した人が唱えなければならない」などと、唱えるための条件をつけることで、般若心経の不思議な力を強調するのでしょう。
しかし、般若心経を唱えることに、現世利益的な不思議な力があると考えるのは大間違いです。
すべての運命は因果応報できまります。自分のまいた種まきに応じて、善い運命にも悪い運命にもなるのです。
因果応報については下記をお読みください。
もちろん般若心経を唱えることで、仏縁は深まるでしょう。
しかし唱えるだけでいいことがおこるわけではありません。
般若心経の内容を学び、実践することではじめて運命が好転するのです。
お経の中身を一緒に学びましょう。
浄土真宗では唱えない
また般若心経は浄土真宗では唱えてはいけないと言われます。
浄土真宗以外の宗派、たとえば天台宗・真言宗・曹洞宗や浄土宗などでは般若心経を唱えますが、浄土真宗では唱えません
浄土真宗で、唱えるように勧めない理由を、少し難しいかもしれませんが説明します。
浄土真宗の教えは、自力仏教ではなく、他力仏教です。
自力仏教と他力仏教について、簡単に説明すると、自分の修行によって悟りを開こうとする仏教を自力仏教、阿弥陀仏のお力によって悟りを開こうとする仏教を他力仏教といいます。
そのため自力仏教の経典である般若心経は勧められず、他力仏教である浄土三部経を拝読するよう勧められます。
簡単な例えで言うと、大学では算数を教えないように、他力仏教は仏教の中でも応用にあたるため、基礎的な内容が書かれている自力のお経を勧めないのです。
唱えてはいけないというより、より大事な浄土三部経を唱えなさいよと勧められているのが、浄土真宗になります。
般若心経は学ぶもの
般若心経はやばいわけではなく、唱えてはいけないわけでもありません。
誰でも唱えてもかまわないですが、おまじないのような効果があるというのはあきらかに間違いです。
それは仏教ではありません。
般若心経を唱えれば、仏縁が深まるでしょう。
しかし般若心経を唱えるだけでは運命は好転しません。
般若心経の内容を知り、実践できるところまで学び、人生を好転させていきましょう。
仏教はあなたの人生を変えるカウンセリングになります。
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