地獄とは、ナラカともいい、苦しみの世界のこと
人間の実相のたとえの最後に説かれている深海とは一体、何を明らかにされているのでしょうか。
この深海とは、地獄を例えています。
地獄という言葉を聞いたことはあると思いますが、そもそも、地獄とはいったいどういう意味なのでしょうか。
地獄というのは、古いインドの言葉で、ナラカと中国で訳されたものです。
ナラカは、漢字をあてると、奈落(ならく)になります。
これは、苦しみの世界という意味です。地獄とは、苦しみの世界ということです。
地獄絵図など描かれる、針の山を登らされたり、血の池地獄で苦しむ罪人の姿を見て、そんな世界、一体、誰が作ったのかと思う人もあるでしょう。
このことについて、こんな歌で教えられています。
火の車つくる大工はなけれども己が造りて己が乗りゆく
火の車とは、地獄(苦しみの世界)のことです。火の車(地獄)を作った大工はいない、自分で作った苦しみの世界に、自分で乗り込んでいくのだと説かれています。
仏教の地獄とは、自分の行いが生み出した世界です
仏教で説かれる地獄とは、自分の行いが生み出す世界です。
ですから、物理的な「地獄」という世界があるわけではなく、それぞれの業が生み出す苦しみの世界です。(業界)
ですから、地獄のことを、自業苦と、字を当てて教えられることもあります。
例えば、借金地獄とは、「借金地獄」という場所があるわけではなく、借金という行いが生み出す苦しみの世界を、借金地獄というのです。借金地獄で苦しんでいる人は、自分の借金という業が生み出した地獄で苦しんでいるのです。
あくまで、自業自得を一貫して説かれていることが分かります。
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