オレがオレがの「我」を捨てて、譲り合う気持ちを持とう

床座施(しょうざせ):ゆずりあいの気持ち

六つ目は床座施(しょうざせ)といわれるものです。床座施とは、座を譲るという意味です。つまり、譲り合いのことです。俺が、私がと我を通そうとしてケンカになるよりも、相手に譲ったほうがずっと気持ちよくやっていけます。
私の子供時代、弟とテレビのチャンネル争いでよくケンカになりました。話し合いで折り合いがつかず、最後は力ずくで私がチャンネルを奪ったことがよくありました。そんな時、弟は悔しさのあまり嫌がらせで、わざとそばで大声で泣き叫ぶのです。
意地になった私は、泣き叫ぶ弟の横でヘッドホンを着けてテレビを見続けていましたが、楽しくも何ともありませんでした。
あの時、弟にチャンネルを譲ってやって、一緒に見たほうがずっと楽しかったなと思います。今では笑い話ですが、大人になっても似たようなことをしている人が、けっこう多いように思われます。宴会でどちらが上座に座るかでいがみ合う部長たち。今度は俺の番とカラオケのマイクを奪い合う人たち。車を運転すると、絶対に自分の前に割り込みはさせないと車間を詰める人たち。品切れになると聞いて、水や食料を買い占める人たち……。そんな時、お先にどうぞと譲るのが床座施です。
無理に我を通そうと争うよりも、よいことをしたなと、とても清々しい気持ちで一日を過ごすことができます。

 

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