自分の考えは正しいと思う心

本当は失いたくなかった友達や恋人とケンカして別れてしまった経験はないでしょうか

できれば今でも仲直りしたい。だけどできない。それは、あなたの心に、強い意地やプライドがあるからです。
意地やプライドのことを、仏教では我慢といいます。自分が間違っていたと分かっても、どこまでも自分の考えを押し通す心です。つまり、「自分の考えは正しいのだから、絶対に謝らないぞ」と思う心のことです。
人は自分が間違っていたと分かっても素直にそれを認められず、自分の体裁を守るためにその間違いを押し通してしまいます。こんな心を仏教で我慢といいます。
この我慢は年とともに強くなっていくような気がします。
小学生の頃、友達とケンカして、「おまえとは絶交だ!!」と言っても、次の日になると「昨日はごめん……。やっぱり遊ぼう……」と仲直りできました。
中学生や高校生になると、そんなに簡単にはいきません。
「簡単に謝れるか」という我慢の心が強くなるからでしょう。
大人になってケンカすると、さらに仲直りが難しくなります。
お互いに向こうが謝るまでは絶対に謝らないと我慢は年を増すごとに強くなるようです。ちょっとしたことなのに、自分の非を認められず、離れ離れになる夫婦や友達、恋人はどれほどいるか分かりません。
「ごめんなさい」「悪かった」と素直に言えたら、かけがえのない人を失わずに済んだのに。そんな後悔が年とともに増えていきます。
私たちの意地やプライドは、大切な人たちを失ってまで守らなければならないほど大層なものなのでしょうか。
ほとんどの場合、後で振り返ると、くだらないことにこだわっていたと後悔するのです。
素顔の自分は本当は謝りたいと思っていながら、意地やプライドがじゃまをして言葉にできず、失いたくない人が自分から離れていくのを後悔しながら、どうしようもできずにいるのです。
そんな時、勇気を出して、素直に謝ってみましょう。勇気がいるかもしれませんが、大事な人を失う心の痛みと後悔に比べたら、大したことはありません。

 

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