仏教を説かれた釈迦の生誕について

アシダ仙人の予言

のちのお釈迦さまである太子はゴータマ・シッダルタと名付けられました。

父・浄飯王の、シッダルタ太子にかける思いはひとしおでした。

長らく子宝に恵まれず待ちに待った跡取り息子だったことと、愛する妻が命と引き換えに産み落とした忘れ形見であったからです。
当然、太子の将来への期待は高まります。

さっそく浄飯王は、当時有名だったアシダ仙人を城に招き、太子の将来を占わせました。

ところがアシダ仙人、こともあろうに太子を一目見るやホロホロと涙を流したのです。

「太子を目の前に涙を流すとは何事か」と王は激怒しました。

するとアシダ仙人は、

「私は太子の将来がかわいそうで涙したのではありません。自分の身の不幸が悲しくて涙したのです」

「どういうことか」とたずねる浄飯王に、

「この方は、ただびとにはましまさぬ。もし、王位を継承されれば転輪王(てんりんおう: 世界を治め得る秀れた王)となられましょうし、出家されるならば必ず無上のさとりをひらかれるブッダとなられるお方であります。しかも私には転輪王になられるよりもブッダとなられるように感ぜられますが、私はすでに余命いくばくもない老人なので、さとりをひらかれて尊い教えを説かれるのを聞かずにこの世を去らねばならないのが何と残念なことかと、思わず涙を流したのであります」

アシダ仙人の答えをきいて、浄飯王はたいへん満足しました。

そこで父王は、シッダルタ太子をすぐれた王様に育てあげようと、英才教育をなされました。

ところが……。
太子につけた2人の師匠が就任まもなく浄飯王に辞任を申し出たのです。

いったい何が起きたのでしょうか?

 

メール講座のご案内

難しいお経の内容を噛み砕いて日本一わかりやすくブッダの教えをメールでお送りします。

メールですので、都合のいい時間にどんな場所でも少しづつ学ぶことができます。

さらに今ならレポートと無料音声ファイルを配布中ですのでお受け取りください。

音声ファイルは毎月先着100名様に限り配布となっております。(メール講座はいつでも停止できます。)

メール講座の内容はこちらで紹介しております。

登録は
こちらから

 

ブッダの教える幸せへの
思考法無料プレゼント

関連記事

  1. シッダルタ太子の出家の決意はどのようなものだったか

  2. まいたタネは必ず生える 遅い早いがあるだけ

  3. 死んでいく時はひとりぼっち

  4. 無自覚な悪ほど恐ろしいものはない

  5. 青龍・赤龍・黒龍

  6. ヤショダラ姫との結婚