怒りの心のメカニズム 欲が妨げられたから
十悪の2番目に教えられるのは、瞋恚(しんい)という心です。怒りの心のことを仏教で、瞋恚(しんい)と言われます。私たちは、自分の欲求が妨げられると、猛然と腹が立ちます。
怒りは無謀に始まり、後悔に終わるといわれますがカッと腹が立つと、理性は吹っ飛び、まともな判断力を失ってしまいます。分別、良識あるはずの大人が、怒りに我を忘れて、怒鳴ったり、罵声を浴びせたりして、これまで築いた信頼を失ってしまうこともあります。冷静になって考えるとなんであんなに感情的になったのかと後悔するのですが腹が立っている真っ最中は、気が付かないのです。
赤鬼とは、すべてを焼き尽くす怒りの心をあらわしたもの
離婚話にカッとなって、妻と子供を斬殺したという事件を以前聞いたことがあります。また、自分が出かける際に、妻も子供も見送らず、怒りのあまり火を放ち焼き殺してしまったという事件もあります。腹が立つと、見境なくなってしまい、すべてを焼き尽くしてしまいます。だから、怒りの心を赤鬼に例えられているのです。
おそろしい怒りの赤鬼は誰の心中にもあります。怒りに飲み込まれないように注意が必要です。怒りについてどのように向き合うかは、六度万行、忍辱のところで詳しく解説していますので、ぜひ、振り返ってみてください。
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