相手に対してのいらだちは自分を知るキッカケになる

他人に対していらだちを感じた時は、自分について知るいい機会である

ある有名な心理学者は、
「他人に対していらだちを感じた時は、自分について知るいい機会である」と言いました。
「あの人が嫌い、あの人が苦手という嫌な感情を抱く原因は、自分にある。相手はキッカケであって、原因ではない。どうして、その人に嫌な感情を起こしたのかを見つめていくと、自分自身をさらに深く知ることができる」ということです。
同じ人に対しても、好き嫌いの評価が分かれることがあります。
あの人は決断力があって頼もしいと好意的に評価をする人もいれば、あの人はワンマンで独断専行、人の言うことを聞かない人だと悪く評価をする人もあります。同じ人物でも評価が変わってしまうのは、評価する人の心が違うからです。
ですから、この人、苦手だなと思ったら、相手を嫌って遠ざけようとする前に、どうして、苦手に思うのか、自分自身を見つめてみることも大事です。

相手への思いは自分自身への思いの裏返しかも

ひょっとしたら、自分に足りないものを相手が持っていて、自分の劣等感を意識するのが嫌だから、ことさらに相手を非難しているのかもしれません。
その場合、相手の優れたところを羨ましがっている自分を認めることは、勇気のいることですが、それが分かると、相手への敵対心は、すっと雪が解けるように消えて、受け入れることができるようになるのです。それはそのまま、劣等意識に悩んでいる自分を受け入れることになります。自分を縛っていたものがすっとほどけて楽になれます。
このような視点で見てみますと、人間関係のイライラなども、自分を知る大きなきっかけになりますね。苦手な相手は、あなた自身の見たくない部分を映している鏡なのかもしれません。弱い自分、嫌な自分を受け入れる大きな一歩にしていくことができるのです。

無理して一緒にいる必要もない、適度な距離をとることが大事

それでも、どうしても、あの人は一緒にいるだけでイライラする、抑え切れないという場合は、無理してそばにいたり、相手に合わせたりする必要はありません。
これは、どうしようもないなと思ったら、しばらく、距離を置いてみることも大事です。
どんなに仲がいい人とでも距離が近すぎると、うまくいかなくなるものです。適度な距離感を保つことが大事ですね。

 

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