- 色即是空の意味を知りたい人
- 色即是空と空即是色の違いを知りたい人
今回の記事を読めば、「色即是空」の意味がわかり仏教の奥深さを知っていただけます。
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執筆者:岡本一志
一般社団法人全国仏教カウンセリング協会代表。東京大学理学部数学科中退。BBT大学大学院でMBAを取得。仏教の教えにもとづいたアドバイスをしている。
色即是空の概要
「色即是空」は、般若心経というお経にでてくる言葉として知られていますが、維摩経など他のお経にも登場します。
喜見菩薩曰。色色空為二。色即是空非色滅空色性自空。如是受想行識識空為二。識即是空非識滅空識性自空。於其中而通達者。是為入不二法門
引用:仏説維摩経
般若心経については、こちらの記事をぜひご覧ください。
⇒般若心経とは?全文の意味をどの本よりもわかりやすく解説!(読み方・現代語訳付き)
「空即是色」と対になる言葉で、色即是空空即是色で、不二法門が説かれています。
不二法門とは、色と空という二つのものは別々ではなく本質的には同じものとして解かれています。
色即是空の意味
色とは、「形あるもの」を意味します。
空とは、「因縁によって生まれている」という意味です。
空を「何もない」と訳されることがありますが、無ではありません。
実体がないということです。
たとえば、自動車。
自動車は、それ自体は存在して、道路を走っているので、たしかにあります。
しかし、それは様々な部品が組み合わさって、存在しているのであって、壊れてバラバラにされてしまえば、存在しなくなってしまいます。
つまり壊れるまでのしばらくの間、部品が因となり、様々な製造工程や利用者が縁となって、存在している用に思いますが、因縁が離れれば、自動車という実体はなくなるのです。
空のことを、別名「仮和合」と言われます。
仮に因縁が集まっているということですね。
空即是色の意味
色即是空に続く、空即是色の意味は、「全てが因縁で生じているから、すべてのものは存在するのである。」
すべての者や行動は、因縁によって存在していることをしりましょう。
空を理解するには、因果の道理を学ぶことをオススメします。
色即是空の理解
色即是空の意味をしれば、ものごとへの怨みや呪いも空であり、実体がないものと考え、執着からはなれ、少しは楽になることもあるかもしれません。
しかし仏教の理解は、頭だけでするのではなく、真理を体得する必要があります。
本当に空の意味がわかるのは、悟りをひらいたときなのです。
仏教を聞いて、本当の幸福を知らされるところまで学んでいきましょう。
まとめ
色即是空についてまとめます。
色とは、すべての形あるものです。
即ち是は、イコールという意味です。
空とは、因縁生という意味で、因縁によってなりたっていることを意味します。無ではありません。
すべてのものが因縁であることをしり、悩みや苦しみ、怒りや悲しみへの対応方法を仏教を聞いて学んでいきましょう。
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